モウリーニョ先生の学級崩壊

久しぶりにフットボールネタを書きます。(最近は育児ネタばかりでほぼ育児日記みたいになってました。)


ちょっと古いネタですが、モウリーニョがマドリーの監督を辞めました。
実質的には解任でしょう。
フロンティーノペレス会長も庇いきれなくなった感じですね。


たらればは、歴史にはないし、フットボール界にもないですが、もし昨年辞めていればここまでのゴタゴタになることはなかったでしょう。
でも、僕はモウリーニョは3期目やってよかったと思います。
もしやってなければ、モウリーニョだったら3期目にCL獲れたかもしれない、とか言われかねません。
やってダメだった、とはっきりした方が良かった、と思います。
日本の政権が民主党になって、ほらやっぱりやってダメだった、と思い自民党に戻ったのと同じです。
(あれはあれでどうかと思いますが)


僕は教育関係者なので、モウリーニョのことはマドリーに来るまでは、カリスマ教師でどんな生徒でもやる気にさせ、統率できる偉大な人物だと思ってました。


でも、それは間違いだった。


先生に例えるなら、その学校の伝統や校風を無視して、自分のやり方を通し、失敗した先生だ、と思います。
前任校のモラッティ私立国際高校ではうまくやった。その前任校のアブラモビッチ私立飴高校でも成果を出した。その前任校の葡萄牙国立葡萄高校でカリスマ教師として頭角を現した。
しかし、西班牙王立馬徳里高校ではそんなにうまくいかなかった。
まず保護者(サポーターであるマドリディスタ)が大変口うるさい。うちの伝統からしたら、とか昔から云々が多い。そして学級委員長(カピタン)たちの力が強い。その第一カピタンであるカシージャス君とあんなに対立したらあかんわ。
途中アナウンスメントも嫌になって副担任のカランカ先生に外部への授業説明会とか任せてたし。
一年目に教頭先生のホルヘ先生を更迭させたりもしてますけど。
その時は味方だったフロンティーノ校長先生も、もうあかんと匙投げたんが今回の解任でしょう。


また前前任校の飴高校に戻る気配ですが、馬徳里高校での今回の体験は、彼のキャリアで初めての大きな挫折になったのではないでしょうか?
この体験を真摯に受け止めさらに大きくなって、また伝統ある学校で担任出来たらイイですね。


まだまだ期待しております。
ただし、僕個人的には彼の授業は好きではありません。
マラガの先生に戻って来てほしいです。