スローな育児にしてくれ。分かってるよ、愛してるぜ、ベイベー。

先週の10月7日(木)に息子が風邪を引き、8日(金)に39.9℃の熱を出し、熱は引いたが肺炎になり、どうやらそれが娘に移って10日(日)にチアノーゼを引き起こし(RSウイルス感染症か百日咳の疑い)その日に緊急入院をした。

息子は、まだ肺炎が完治していなかったため、外出してはいけない、と言われていた。
僕と2人で暮らすと、入院中の妻の着替え(娘はまだ乳飲み子なので一緒に入院しなくてはならず)やお弁当の差し入れなどで外出しなくてはいけなかったため、妻の実家に預けられることになった。

僕と妻の様子からただごとではない気配を感じたのと、みんなの話からどうやら自分の病気(肺炎→喘息になった)が移ったのだと分かった息子は、とても精神的なショックを受けていたようだ。

娘は、昨日(15日)になんとか(完全には治っていないが)退院できた。


しかし、今日(16日)息子が心因性の吃音になった。


息子は、1歳の後半から、みんなが感心をするくらい、とても上手に話ができるようになっていた。
わざと受けを狙ってボケてみせたり、大人でも気づかないことに気づいて大人たちに驚かせていた。
妹の世話も積極的にしていた。
乳を飲んだ後は、「せなか、トントンする!」と言って、背中を優しく叩いたり、おむつも替えたり、頭を撫でたりしていた。
優しくて気が利く子だ。


今日、1週間ぶりに会った息子の顔を見た時、別人のようだと思った。


顔から今までの無邪気さや活発さが失われ、不安が顕れていた。
相当自分を責めているようだ。


とても疲れた顔をしていた。
おそらく不安で不安で仕方なかったんだろう。
父母と離れて暮らすだけならまだしも、自分のせいで妹が入院していると知っているのだから。
入院中、電話でも、「○○ちゃん(娘の名前)もうおわった?」と何度も聞いていた。
お祖父ちゃんお祖母ちゃんに連れられて、お見舞いに言った時も、母親とは口をほとんど聞かなかったそうだ。
自分のせいで、こんな状態になっているので、申し訳ない気持ちでいっぱいだったのだろう。


本当に、気の毒なことをした。


自分も肺炎から喘息になって、体調的にも苦しかっただろうに、さらに精神的にも相当追い込んでいた。
もっと早く気づいてやれば、と今日は自分を責めた。


しかし、なってしまったものは取り戻せない。

大事なのは、これからどうするか、だ。
まず、いま息子はとても心が傷ついている、という認識を持つこと。
それが吃音という現象となって顕れていると言うこと。


不安を取り除いてやらなくてはいけない。
心の傷を癒してやらなくてはならない。
このままではトラウマになってしまう可能性があるし、吃音も治らないかもしれない。


まず前のように落ち着いた環境で、父母に甘えられる環境を作ること。
自分は悪くなかったのだ、と思える環境を作ること。
今まで通りに接し、そのままの自分で良いと感じてもらうこと。
時間はかかるだろうが、ゆっくりとした生活を取り戻すことが大切。
いま彼はとても傷ついているので、ひどいことをするかもしれないが、それでいい。
もっと爆発して、自分の心を解放してやることが、必要だから。
以前のように、普通に生活していこう。
のびのび、ゆっくりと。

It's not your fault、my dear son.

I love you,baby.

愛しているぜ、ベイベー。


P.S
幼児の吃音は全体の5%くらい居ると言われ、大人に比べ治りやすいと言われている。
自然に治る子も多数のようだ。
親が下の子の育児などで忙しくなり相手にされなくなると出ることもあるよう。そういう場合は親が下の子の育児に慣れると治ると言うこともあるそうだ。


しかし、本当に繊細な子たちだね。
みんな優しくて気が利くような子なんだろう。
愛おしいよ。