クラシコのこと、モウいいけど、適当に振り返る

惨敗したね。クラシコ。


みんな、今年のマドリーが結果出していただけに、淡い期待があったんだと思う。
僕もそうでした。
なんかちょっといけそうな感じがしていて、Twitterではピラータに変身してみたり、(なんせTwitterまともにやって初めてのクラシコだったこともあって、マドリディスタのみんなと一緒に観られるのが、とても楽しみで)ワクワクしていた。


で、開始。
5分くらいまで良かったんです。
ベンやディマリアが良く動いて、挟んでボール奪うシーンがあったり、これこれ、今年のマドリーは前線からよく動いてボールに絡んでショートカウンターでしょ!という感じでちょっと期待していたが・・・


5分経過して見えてきたのは、まず左のマルセロが狙われていて、アウベス対策のディマリアも下がりすぎで、中盤がどんどんスカスカになっていったってこと。
メッシが下がって若干右寄りにポジションとるので、マドリーにとっては全体的に左による感じになって、中盤のドブレピボーテの両脇と右サイドが空き空きに。
メッシをアロンソが見るんだけど、取れない。一人じゃ無理。でもどこで取りに行くのかの約束事がはっきりしてない感じで、へらへらと中盤をドリブルされる。
シャビにあれだけ時間とスペース与えると、好き勝手に回されるしね。


で、10分くらいだったっけ?
メッシがちょこちょことドリブルでかわしてイニエスタへ。イニエスタのファーストタッチ相変わらず素晴らしい。でタイミング見てスルーパスぐさっ。
シャビの素晴らしいトラップ&ボールコントロールから1点目。

(下のはハイライトです)


Twitterでは、まだまだこれから、って呟いてたけど、心の中では「終わった」って思ってた。


カンプノウで、先制されて勝つ力はまだない、と思ってたので。
勝てるとしたら、1−0。
ジリジリと0−0の時間帯が続いての「マギレ」を期待していたので、こりゃ厳しいと思いました。正直。


で、そこからはまさに虐殺でしたね。
2点目入る前に、おいおい、なんでマドリーの選手の足が止まってんの?と思ってた。
若干心が折れてる感じがあった。
今シーズン今までにないプレッシャーとパス回しのスピードに心がつぶされていた。
もうね、なにやっていいのか分からなかったと思いますよ。
二人のセンターバックは、自分のマークすべき選手を捕まえきれずにいたし、ピボーテの脇を無人の野を行くが如く、バルサの選手が蹂躙していた。
中央を恐れて4バックの距離を短くしたのはいいが、逆サイがガラガラだしね。
ラインも下がって、ピケやらブスケやらシャビに面白いように中盤つながれていたからね。


ボクシングで言ったらあれですよ、必殺のストレート(スルーパス)が来るの恐れてガード高くしていたら、ボディブローを両脇にたたき込まれて、ガードがさがっていき、フックやらアッパーで揺さぶられて、最も恐れていたストレートをまともに三発くらったって感じです。
もしサッカーでもタオル投げていいんだったら、ビジャの1点目が決まったときに、投げこんでも良かったくらい。
5回TKOでしたね。


でも、この試合で最も不気味だったのが、モウリーニョ
いつもはギャーギャー指示出しているのに、今日は大人しかった。
勝つつもりでいたんだろうけど、勝てないと分かって自分のベースである守備の確認に入ったような感じ。
クラシコを守備的実験に使うなんて普通の人間には考えられんけど、僕はあいつならやりかねんなー、って思って観てた。
ファンとしては、なんでこんな試合で守備的な選手いれんだこのやロー、って思ったけど、あいつは深謀遠慮な人間ですから、モウ気持ちは次のベルナベウでのクラシコに向かっていたのかも知れない。


次は期待できるよ。いろいろな意味で。
みんなあんまりナーバスにならない方が良い。
僕らのスーパースター、少年BOYクリスチャーノがやってくれます。必ず。


それにほら、こうやって負けるといろいろと考えるでしょ?
クレの人間はなーんにも考えないで(一部には考えてる人もいますが)、ニヤニヤ笑って頭の中空っぽになってるから、脳が退化してるよ。
その点、マドリディスタの人間は、悩み考え、希望を見いだそうと分析し自分たちを奮い立たせる。
頭にも心にも滋養が行き渡るわけです。


そうです。
この敗戦があるから次の喜びが倍増されます。
臥薪嘗胆して、次はバルデスとブスケを顰めっ面させてやりましょう!