レアルマドリー:魂(ラウール)と芸術(グティ)の喪失(これを最後にこの話題終わり)

日本でリーガエスパニョーラが放送されたのは1998年。
今から12年前である。


1998年当時リーガはそんなに人気があるリーグではなくて、1991ー1992シーズンから放送されていたセリエAの方が人気があった。
リーガエスパニョーラ見てる、と人に言ったら、あんなもの見てるの?どこが面白いの?とかよく言われた。

2001年にジダンがユーベからマドリーに移籍して、2002年の日韓W杯が終わってロナウド(ふとっちょ)も移籍してきたあたりからリーガエスパニョーラの日本での認知度があがり、コンテンツの価値があがって、放映権もWOWOWが買い取り、みたいになってギャラクティコ(銀河系)とか「ジダンとパボン」みたいな話になってきた。



その頃僕はどう感じていたかというと、ペレスのせいでマドリーが下品になったな、と。
(僕たちがウイイレでやっていた下品なことを現実にやり始めたやつが出たなと)
サンスの頃は、ファミリア的な感じがあったんだけど、ペレス来てからマーケティング優先になってしまって、こりゃダメになるな、と感じたわけです。
特にベックスが入ってからは、なんじゃそりゃ、でしたね。


僕にとって、ジダンはマドリーの選手ではなくユーベの選手。好きですけどね。
ロナウド(ふとっちょ)も、インテルの選手。好きではないですけどね。
理由は、もっと節制していれば、あんなに体重増えずに、膝にも負担かからずに、マドリーでもインテル時代のキレキレのプレーができただろうに、と思うから。
二人とも全盛期はセリエAの時でしたからね。


もっと言えば、フィーゴはバルサの選手。(好き)
ルイス・エンリケもバルサの選手。(好き)
ミカエル・ラウドルップは、ヴィッセル神戸の選手(笑)(好き)

これは初めに言ったように、日本でリーガエスパニョーラが放映されたのが1998年だからです。
バルサと言えば、リバウド(嫌い)とクライフェルト(お笑い)とフィーゴが前線にいて、コクーとルイス・エンリケ(好き)の2大ユーティリティプレイヤーがいて、ペップ(好き)がコンダクターで、チャーリーはまだ右サイドで、アベラルドとナダルがいてみたいな感じ。
マドリーは、ラウールの相棒はモリエンテス(優しい)かミヤトビッチ(ポマード)で、サビオにセードルフとカランブーの元サンプデュオがいて、(時々グティが出ていて)、もちろんレドンド(大好き)がコンダクター、イエロ(好き)とサンチス、ロベカルが左で右はパヌッチ



長い前置きになりましたが、その頃に見始めた人間が、今回のラウールとグティの退団をどのように感じたか。


終わったな、と感じたわけです。

あの頃の選手はもう一人もいない。


レアルマドリーの100年を越えるながーい歴史からすれば、今回の出来事は大したことないかも知れない。
マドリーに限らず、ビッククラブ(例えばニューヨークヤンキースとかね)は新陳代謝を促進するためには、貢献してくれたベテラン選手を切ることはよくある。
しかし、日本で普通にリーガを放送開始から見ていた者にとっては、終わったのです。


これからもマドリーは応援するだろうけど、ラウールとグティがいないマドリーは、もう別のチーム。
魂(ラウール)と芸術(グティ)がなくなったマドリーは魅力半減です。



グティの退団は特にきつかったな。本当は残りたかったんだと思う。
なんだかんだ言って、結局は残りたかったんだと思う。
あいつは駄々っ子で、困ったことも多いけど、すごく良いやつで、本当の天才。

ラウールは、選手として真剣に将来を考えた結果出した苦渋の決断だと思う。
これは尊重できるし、まさに決断(決めて、断つ)だったと思う。
レアルへの想いをいったん断って、選手としての将来を家族と相談して決めたんだろう。


こうやって書いているとまた感傷的な気分になってくるけど、これでこの話題はお終い。
新シーズンは、どんな選手がリーガに出てくるのかを、楽しみにしていこう。


※参照:他の方の「ラウール&グティ退団」についてのエントリーはこちら(ぼちぼち追加するかも、しないかも)