ちきりんの「ゆるく考えよう」を読んで結婚と子(娘)育てについて考えてみた

とても面白い本です。頭がすっきりします。Chikirinの日記を二年くらい前から読んでいて、いつもその分析力と切り口の鮮やかさに感心してたけど、本になって整理されていてさらに分かりやすくなっていた。


しかし、この「ゆるく考えよう」というタイトルは、すごい。
時代的にみんなが「成長」幻想に囚われて自己啓発本が売れている時代のアンチテーゼになっているような気がします。(気がするだけかもしれない)
ライフハック本のひとつだと思います。
前提として「考える人」向けです。


結婚についても書かれていて、要約すると、するもしないも自由でしょ、ということ。
その通りだと思う。
よくしないと一人前でないとかしてないと人間的に成長しないとかいう人がいますが、そんなもん結婚と関係あるかい!
しててもダメな人たくさんいるし、してなくても素晴らしい人たくさんいる。


僕は既婚者だが、なぜ結婚したかというと、僕が無趣味で独身に飽きたのと、ノリです。
彼女がいて一緒に二人で旅行行ったり友達とプレステやったりして時々遊んでサッカー観たりネットしたりする生活に飽きていたので、違うライフステージに進んでみたかった。


この本の中で、人生における「家庭」「仕事」「趣味」の3つのバランスについて書かれているけど、結婚すると「趣味」の時間はかなり減る。
ので、多趣味な人や趣味がものすごく大切な人は、結婚するとそのバランスを取るのが大変だと思う。ほぼ無趣味の僕ですら苦戦しているのだから。


しかしですね、さっきの3つのバランスで、結婚するしないはいいんですけど、子どもがいるかいないかは大きいです。
子どもいなければ、趣味の時間なんて山のようにあります。独身者より多いと思う。独身者が結婚について考えたり婚活したりしなくて良い分多く持てます。


子どもを持って僕が今実感していることは、人生の喜怒哀楽が八倍増くらいした、ということですね。
つまり豊かになりました。
ものすごく大変だから、ものすごく喜びも大きい。
僕のように凡人にとっては、子育ては、充実した人生を送る上で、ありです。


娘(9ヶ月)が最近ハイハイを上手になって、ニーコーとしたものすごい笑顔で一生懸命追いかけてくる。お兄ちゃんに気を取られてるうちに玄関に落ちたり柱にぶつかったりして頭をボコボコに打ってるけど。ものすごく可愛いです。
僕はアホなので、子ども持つまでは分かりませんでした。
どんだけ子どもが可愛いか。


この娘がちきりんみたいに父親を尊敬してくれて、卒論で僕の研究している内容に関係がある事を書いてくれるまでは、あと22年くらいある。ちょー楽しみ!


ちなみに、今のところ僕の育児本ナンバーワンは明橋大二先生の「子育てハッピーアドバイス」シリーズです。