センチメンタルな京都の夜(後編)

またまたずいぶん放置しておりました。
そんなに忙しくないのですが、このブログは完全に気分次第なので。


前回の続きです。
京都に住んでいた時に働いていた料理屋に入った、というところまででした。


結論から言うと、お父さん(ご主人さん)は5年前に胃ガンでなくなられていた。
70代半ばだったそうだ。
しかし、お母さんはご健在だった。
今年喜寿!ねぇ〜、ほんまもうねぇ〜、と言われて笑われていた。
元気だな〜、女の人は、ほんと。
女性の方が、腕力と体力以外は全部強いと思います。


そしていまのマスターは、息子さんが継がれていた。
15年くらいまえからされているそうだ。


詳細は書かないけど、いろいろとお話が出来て楽しかった。
お母さんと息子さんに感謝。


ほろ酔いで、京都の町を歩いていたら、昔のことをいろいろと思い出してきた。
痛い思い出ばかりが蘇る。


痛い人生を歩んで来たな〜。
そしてこれからも痛い人生を歩んでいくのだな〜と思ったのでした。


おしまい〜。

センチメンタルな京都の夜(前編)

京都に住んでいたことがある。
当時大学生だった僕はアルバイトを2つしていた。ひとつは家庭教師。小学5年生の中学受験のための家庭教師で、親の期待が高く、子どものやる気が低い、という気が滅入る仕事だった。
もう一つは料理屋の板前。
これは大変だが楽しかった。
実際にお店に出す料理を作らせてもらえた。そこで湯葉の巻き方や焼き物や揚げ物、雑炊の作り方やサラダの盛り付けなどなどいろいろと料理を学んだ。
店は三条の木屋町通を少し入ったところにあった。
夫婦2人でやっている店で、高級な京料理の店ではなく、ちょっと変わったマスターがちょっと変わった創作料理を出す店だった。
マスターは元FBIで英語がペラペラで身体がデカくて顔が厳つい人だった。
僕らはマスターのことを「お父さん」と呼んでいた。
お父さんは、面白くてこだわりがあって人間味のある人だった。
お母さんも良い人で、おしゃべりが好きで世話好きな人だった。
そこにアルバイトにくる大学生たちはみんなお父さんとお母さんを慕っていた。
僕はいろいろあって一年で大学を辞めたので、このアルバイトも一年間しか出来なかった。当時、大学は辞めたけどこの仕事は続けたいな〜と馬鹿な僕は思っていた。

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今日、久々に京都に来て時間があったので、四条河原町から先斗町木屋町通を通って、そのお店があった場所へ行ってみた。
前に寄らせてもらってからもう10数年たっていた。
当時70歳近かったご夫婦だったからもう閉まっているだろうと思っていた。
もう無いだろうけど、その面影だけでも写真に収めて帰ろうと思って、記憶を頼りに三条をぶらついていたら、なんと、お店が
、まだ、あった!!
まだお父さんお母さんは存命なのだろうか?僕のことを覚えてくれてあるだろうか?などと考えてて、少し緊張して店に入った。



(後編に続く)かもしれませんし、続かないかもしれません。

ヘンリー・ミラーが言っていたこと

大学生の頃、背伸びして文学作品を乱読していた時にヘンリー・ミラーの小説を何冊か読んだ。
北回帰線だったか南回帰線だったか忘れたが、次のような趣旨のことが書かれていた。


失恋した子が悲しんでいたら、世界はその子のために一切の活動を止めるべきだ。


当時僕も同じようなことを考えていて、しかし、そんなことを周りの人間に言ったら確実に変人扱いされるから黙っていたことが、そこに書かれていたのです。
(たぶん。僕の記憶違いの可能性も大。)


久しぶりにヘンリー・ミラーを読み返してみたい夜もある。

男の育児を、イクメンなどというのは、甘い。

と、常日頃から思っている。
うちは、共働きなので家事育児は平等にやる。
平等といっても、性差があり、僕は母乳が出ないので、母乳はやったことはないし、出産もできなかったし、産休・育休も取れなかった。
出来れば育休は少し取りたかったが、事情があり取れなかった。


育児家事は、基本、男の方ができない事ばかりだ。
なので、同様にできる事は、できるだけ自分がやろうと思っている。
うちの場合、奥さんの方が、知性と語学力と集中力はあるが、僕の方が母性と体力と包容力はある。
ので、夜、子どもがぐずったら、あやすのは僕の仕事だ。
昨夜も熱が高く寝られない3歳の息子が一時間おきに、「パパ、ポカリが欲しい」というので、わかった、と言って一時間おきにポカリスウェットやOS1を飲ませたし、座薬もさした。
おしっこが漏れた場合、息子は、「ママー、おしっこが出たあ〜」とは言わない。
必ず「パパ〜、おしっこが出たあ〜、かえて〜」と言う。
寝る前のお話も一年近くパパがしている。
腕枕付きである。
面白い話やおかしな音を出すと、ゲラゲラ笑うのが楽しくてやめられない。
時々体調悪かったり眠い時もありそう言う時は辛いけど。


女の人の方が母性が強い人が多い、とは思うが、夫婦によっては逆の場合だってあるだろう。
うちはそうだと思う。
それは別に悪い事ではない。
個性の発露するところだから。


父性は明らかに奥さんの方が少し上。
奥さんが突然キレるとうちの中がシーンとなり、僕と息子は目を合わせて、小さく頷く。
幼児性は、同等くらいか。


僕の母性は生まれつきのものでなく後天的なものだけど。
19歳くらいから長い間、母性とは何か、を身をもって教えてくれた人がいたおかげです。


母性とは、大きくいえば、愛だな。
原初的な愛。


男どもは、イクメンなんてしょーもない言葉に踊らされずに、いや踊らされてもいいけど、もっと本質的に子どもと深く関わって、愛してあげよう。


仕事で、お前の代わりはたくさんいるが、お前の代わりになる父親はいない。
仕事に志を持ってやり遂げる事は大切だが、自分の家族も幸せにできない人間が社会を幸せにできるものか。

病院、いろいろ。

長男の調子が悪く、毎日違う病院に3日連続で行く。
初日の日曜日。
お腹が痛い、というし咳も出ているので、日曜日にやっているA病院へ。
熱は高くないので、咳止めだけもらって帰る。
その日の夕方に熱が38度以上出る。
月曜日に違うB病院へ行く。
ウイルス性の風邪でしょう、と言われ、抗生剤は効かない、お腹がゴロゴロいっているから下痢になるかも、と整腸剤だけ出される。
しかし、一日中調子が悪く夜中には40度近く熱が出る。
ロタやノロなどウイルス性の風邪やインフルエンザが流行っているので、心配になる。
本日火曜日、C病院に行く。
浣腸して便を観て貰ったり、粘膜検査してインフルエンザチェックしてもらう。
便は普通。
インフルエンザは、陰性。
で、結果は、
やっぱり風邪!
ということに。

風邪で熱が何日間か40度近く出るのですか?と聞いたら、ありますよ!と言われた。
300種類くらいのウイルスがあるので何かは特定はできませんけど、と。
いつも元気で良く喋る息子も、さすがにぐったりしてこの2日間は静か。
灯が消えたような寂しさだが、いつも兄ちゃんにやられてばかり娘が、ここぞとばかりに、騒ぎまくる。
単独で見ると小さな怪獣みたいで可愛いけど、それじゃ、お兄ちゃんが休めないだろ!という事で、やれやれです。


長い前置きを終えて、本題。
子どもができてから10近い小児科に行ったが、悪い小児科は、まず第一に受付が悪い。
無駄話をしたり患者を蔑ろにする態度が見られる。
この3日連続でいった中では、B病院がそうだった。
近くにあるし、患者が少ない(人気がない)ので急いでいる時に行ってしまうが、受付で仕事に関係のない話を延々としている。
お喋りの間に仕事している感じ。
看護師も同様に質が低い。
診察室に入っても、初めは看護師がいなく、後からやってきたり雑に扱ったりする。
そして、院長のやる気がなくテキトーである。


良い病院は、真逆。
受付や看護師のホスピタリティが素晴らしい。
一人ひとりに丁寧に対応する。
忙しくて大変な時でも一生懸命仕事をしている。
院長は精力的でインフォームドコンセントもしっかりしている。


病院だけの話じゃないですが。
全てのビジネスの基本は、誰のためにやっている仕事なのか、ってことです。
フォーカスすべきは、仕事の質だけでしょ。

エル・クラシコ

友人宅で観戦。
夜10時頃に着いて、ぼちぼちと話をして、とりあえず仮眠すんべ、と11時頃に寝に入ったがイイが、寝られず。
十数年来の話を3時間くらいすることになる。


試合開始まであと一時間くらい、となって二人とも撃沈。
起きて時計を見たら3:45分。
前半終了しとるやんけ!

しかし経験豊富な僕らは慌てず騒がず。
追っかけ再生して漸く僕らのクラシコが始まった。


スタメン発表にはさほど驚かなかったけれど、バルサが3バックできたのには驚いた。

この戦術の意図するところは、にゃにか?
猫でも分かるようにおじさんが解説しよう!
1つはクリスティアーノロナウド対策。
クリスティアーノロナウドにはめっぽう強いプジョルをつけるために、右に回したと。毎回クリスティアーノを苦しめるのは、あの髪の毛(笑)
チャーリーのヘッドバンキングから繰り出されるインビジブルなメドゥーサ攻撃!(鬱陶しいからお前髪を切れ!と毎回クリスティアーノは思ってるに違いない)
スタンド名「メタリカ」から自由にさせてもらえない。
もう一つは、色ピケの不調。
本来なら左からアドリアーノ、ピケ、マスチェ、プジョルでも良いはず。
ピケがピッケンバウアーと呼ばれていた頃のフォームだと外すなんてありえんかった。
スタンド名「タイガーウッズ」が使いこなせてない。
というか京極堂に憑き物落としして貰った方が良いのか。
最後は「奥さ〜ん、怪しいもの要りませんか〜」で有名なアウベス商会。
バックヤードに不法侵入する名手。
スタンド名「悪役商会
青汁のCMにアウベスが出たら売上上がる。
攻撃のキーマンのダニエルアウベスを高い位置から使いたかったからかな?
以上3つの条件からあの3バックになったのではないかと。
しかし、全く当たってないかもしれません(笑)そこは素人解説と思ってお許しあれ。


しかし、ですよ。
マドリーのカウンターに3バックは危険でしょうよ。
こりゃー、可能性あるわい!
と思っていたらマドリーペースの良い試合になりました。


途中危ない時間帯もとーぜんありましたが、モウがグラネロを入れてフォアチェックを再活性化&中盤での早い球離れを加速!
グラネロがワンタッチでスパッとさばくとそこだけ時間が止まったようで良かったな〜。
まず一人だけサッカー選手じゃない人(美大の学生みたい)が入っている感じも良い(笑)
ディマリアじゃなくて最初からこうして欲しいのもあるけど、それだと運動量で負けるから、体力と走力のあるディマリアを頭からは使うんだろうね〜。
それはそれで仕方ないかも。
ただディマリアには戦術眼があまりないので、ボール奪ってもその後が期待出来ない。
柔らかくセンスのあるラストパスを出せるのは、今のマドリーではエジル、ベンゼマ、グラネロくらいでしょう。


結果は皆さんご存知の通り。
カンプノウで、マドリーは久々の勝利。


上記の通り、僕の予想は1-1の引き分けでしたが、その上をいってくれた。
びっくりしたね〜(笑)
嬉しかったが、何だかちょっと良く分からないのは、バルサが「バルサらしくなかった」からか。
連動性の少ない攻撃だったし、選手一人ひとりもあまり動けてない感じ。
慣れたフォーメーションじゃないせいもあったと思う。
イニエスタは珍しく単純なミスするし、テージョは経験不足で、ベロア柔術にかかっておりました。
全体的にマドリーがよかったっチャーよかったけど。

とりあえずこれで今季のリーガの大勢は決まった。あと4試合残して7差は絶対的な差でしょう。マドリーが3敗してバルサが全勝するとは思えん。


そうにゃると、カシージャスがトロフィー掲げるとこが見られるねー。

ダンスフロワに華やかなひーかりー

最近小沢健二が復活したことで、何だかいろいろな感情が渦巻いている。ざわざわした感じ。未来と過去が行ったり来たりする感じ。


心変わりの相手は僕に決めーなよー ロマンスのビックヒッター グレートシューター 踊り続けるなら


小沢健二のユースト(小沢健二 OZKN VS USTREAM REMATCH 2012年2月28日http://www.youtube.com/watch?v=4q8GwP4kLuA&feature=youtube_gdata_player)をみて、「我ら、時」を知った。http://wareratoki.com/

そのユーストで小沢健二が、「1997年頃自分は、とても人気があったし、レコード会社もスタッフもいま思うと、かなりしっかりしていて」みたいなことを言っていて、笑ってしまった。
本当のことだけど普通の人ならあんなにストレートには言えない(笑)衒いもなくさらっと普通に言えるところが、らしいな、と思って笑ってしまった。


Twitterで多くの人がライブに行った感想を書いていて、裏山だった。


地方にいて、働き盛で仕事が面白く、かつ1歳と3歳の子どもたちが可愛くて仕方なく、が、しかし中耳炎やら風邪やらで毎週のように病気して週2くらいで通院させている僕には、行ける訳も術もなく、ただ指をくわえてtweetを眺めるばかり。


「我ら、時」15000円の価値は確かにありそうだね。